丁寧な手仕事を

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毎日の献立、1年365日たいへんですね。特に共働きで子育て中、介護中のみなさまには負担が大きいのも事実です。料理の現場では、していい手抜きとけっしてしてはいけない手抜きがあります。上手に使い分ける、時には辛抱してがんばってみることが求められます。例えば、杏仁豆腐、1からほんものの杏仁からつくろうと思えば結構な手間と時間を要するのは事実です。高級レストランといわれるお店でもアーモンドエッセンスを使った偽物で代用されていたりします。スクールでほんものを味わった受講生は口々に「いつもは残していたのに、こんなにおいしいとは」とおっしゃいます。
巷の薬膳とはそんなレベル、カレーは香辛料の塊だから薬膳なんて冗談ですか、といいたくなります。
時間がある時に一部は保存できるものを多めに調理する、短時間でおいしくできるメニューを工夫する、何より家族のその日の体調に合わせて臨機応変に料理ができる。ちょっとした工夫と丁寧な生活態度、それがあなたの一生を決めます。贅沢するより基本をしっかりと、技は少しでもいい、一生使える知識を確実に習得すること。

温州みかんの白い筋にはビタミンP(へスペルジン)というフラボノイドが含まれ、ビタミンC吸収UP、血管保護、血流改善などの効果が知られています。

みかんをひと房ずつむくのは骨の折れる手仕事です。
もちろん、缶詰を使ってもかまいませんが、無添加を気にするなら自分でむくしかありません。熱い湯にしばらく浸して、皮をブラシでこすり洗いして、冷えてから皮をむき、実の平らな方を包丁でまっすぐにカットして、やさしく持ってクルッとめくるようにして薄皮をはぎます。皮を天日干しすれば胃腸をいたわる生薬(陳皮)になります。七味唐辛子でおなじみですね。

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